IEの異なるバージョンを1つのマシンで動かす(2)

2つ目の方法は、Virtual PCを利用する方法です。
Microsoftで、「Internet Explorer Application Compatibility VPC Image」というVirtual PCのイメージが無償で公開されており、それを利用することで実現できます。


Virtual PCも無償で公開されているため、全て無料で環境が構築できます。


IEだけでなく、OSの環境自体もまとめて残しておく必要がある場合に便利です。
ただし、現状のVPC Imageは、以下のような注意点があります。

    • 2008/07/03でexpireします。
    • OSが英語版であるためブラウザであっても日本語を表示させるには、言語パックを追加でインストールする必要があります。


手順は以下の通りです。

  1. Virtual PC 2007 のインストール
  2. Internet Explorer Application Compatibility VPC Image のダウンロード
    • ここでは、「IE6_VPC.EXE」をダウンロードしました。利用する環境に合わせて選んでください。
  3. VPCイメージの展開
    • ダウンロードした「IE6_VPC.EXE」を実行し、任意の場所にVPCイメージ(XP SP2 with IE6.vhd)を展開します。
    • Vistaで実行したら以下のようなダイアログが表示され、展開できませんでしたが、解凍ソフトなどを経由したらうまく解凍できました。
  4. バーチャル マシンの作成
    • Virtual PCを起動し、バーチャルマシンを新規に作成します。
      • [新規]を選択し、[新しいバーチャル マシン ウィザード]を開始
      • [オプション]画面で、[バーチャル マシンの作成]を選択
      • [バーチャル マシンの名前と場所]画面で、任意の場所を指定
      • [オペレーティングシステム]画面で、「Windows XP]を選択
      • [メモリ]画面で、[推奨 RAMを使用]を選択
      • [バーチャル ハード ディスク オプション]画面で、[既存のバーチャル ハード ディスク]を選択
      • [バーチャル ハード ディスクの場所]画面で、先ほど展開したイメージファイル(XP SP2 with IE6.vhd)を指定
      • [新しいバーチャル マシン ウィザードの完了]画面で、[完了]ボタンをクリックし、バーチャルマシンを作成
  5. バーチャル マシンの実行
    • [Virtual PC コンソール]から、先ほど作成したバーチャルマシンを選択し、[起動]ボタンをクリックする。
    • すると、英語環境ですが、以下のようにOS/IEが起動できます。