Axis2/JAX-WS 2.0のメッセージングモデル

Axis2JAX-WS 2.0 では、新しいメッセージング形式のWebサービスを実現しています。サポート状況を比較すると以下のようになります。

  1. 同期型要求応答形式(Request/Response)
    • クライアントから要求を送信した後、サービスから応答が返るまで処理を待ち受ける。RPCと同様の動作になる。
    • Axis2:○/JAX-WS 2.0:○
  2. 一方向形式(Oneway)
    • サービス処理の終了を待たずにクライアントの処理継続する。戻り値はなく、クライアントでは例外の検出もしない。
    • Axis2:○/JAX-WS 2.0:○
  3. 非同期型コールバック形式(Callback)
    • サービス処理を呼び出す際にコールバックオブジェクトを指定することで、サービス処理終了後にコールバックオブジェクトが呼び出され、応答が通知される。
    • Axis2:○/JAX-WS 2.0:○
  • 非同期型遅延応答形式(Polling)
    • クライアントでは、サービス処理を呼び出した後、応答を待たずに処理が継続される。サービス処理の終了は、確認メソッドを呼び出すことによって知ることが可能。
    • Axis2:×/JAX-WS 2.0:○

ただし、同じメッセージング形式をサポートしていても、実装方法は異なっている点は注意です。


Axis1.x → Axis2JAX-RPCJAX-WS という進化を遂げていますが、どちらの場合も、RPC指向からメッセージ指向に変化しています。また、Axis2ではアノテーションは未対応ですが、JAX-WS 2.0 はアノテーションの使用が前提となっていますね。