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JaSST 10th Anniversary

Test

このエントリーは「Software Test & Quality Advent Calendar 2011」における12/22分として書いている。
12/21は kyuumin さんによる「テストとアジャイルについて勉強する中での気付き」というエントリであった。


さて、「Software Test」というタイトルを出しているからには、これについて書かないわけにはいかないだろう。
そう、今回は「JaSST:Japan Symposium on Software Testing」についてのエントリーだ。


JaSSTは、今年でなんと10周年!!!
2003年、東京で始まり、現在では、北海道・新潟・東海・関西・四国・九州と、全国各地で開催されるようになっている。
参加者数も、2003年の東京開催では200弱であったのが、昨年2011年の東京開催では2日間で延べ1600人にも及ぶようになっている。

このようなシンポジウムが、10年継続され、さらに規模も年々拡大されているのは、驚くべきことである。

※私は、JaSSTの実行委員でもなんでも無いのだが、いちJaSSTファンとして今回のエントリーを書いている。

JaSSTとは?

そもそも、JaSSTを知らない人もいるだろうから、簡単ながら説明しておく。

現代社会においてソフトウェアは、まるで空気のごとく不可欠な存在となっています。
空気に不純物が混じったり、濃度に変化があれば様々な障害が発生します。
実際、ソフトウェアの問題によって個人レベルでも社会レベルでも多様な問題が日々、起こっています。
ですから、ソフトウェアを用いる上で、その用途を満たしているかどうかという確認だけではなく、問題がないことの検証も同時に行わなければなりません。
そこには当然技術が求められ、ソフトウェアテストはまさにそのための大切かつ重要な技術の一つなのです。
技術ですから、日進月歩であるべきであり、進化した技術や知識は広く共有されるべきだと我々は考えています。

この考え方に基づき、ソフトウェア業界全体のテスト技術力の向上と普及を目指して、NPO法ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)はソフトウェアテストシンポジウム(JaSST : Japan Symposium on Software Testing)を全国各地で開催しています。

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSSTについて

JaSSTには、ソフトウェアテストに関わる人たちが多く集まる。
言わずと知れた、テストに関する日本最大のイベントだろう。

参加者の立場も、エンタープライズ系、組み込み系、ゲーム系など、様々である。

また、セッションの内容も、各社における取り組み事例発表、論文発表、テスティングライブやテスト設計コンテストなどがあり、非常に得るモノが多い。

基調講演/招待講演

私自身は、2006年の JaSST Tokyo から参加するようになったが、過去の JaSST Tokyo における基調講演/招待講演の内容を示しておこう。
テスト業界における著名な方々が登壇されていることが分かる。

基調講演 講演者
2011 Testing Trends and Innovations テスティングトレンドとイノベーション Lee Copeland (Software Quality Engineering )
2010 Successful Software Management: 17 Lessons Learned 成功するソフトウェア・マネジメント: 17の教訓 Johanna Rothman (Rothman Consulting Group, Inc.)
2009 Emerging Trends in Software Engineering Roger S. Pressman, Ph.D. (R.S. Pressman & Associates, Inc.,)
2008 Software Quality In 2008 Capers Jones(Capers Jones & Associates LLC)
2007 デスマーチ-ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか- Ed Yourdon(NODRUOY Inc.)
2006 Identifying Testing Priorities through Risk Analysis Rick Craig(Software Quality Engineering)
2005 Five Trends Affecting Testing Rex Black(Rex Black Consulting)
2004 Management: The Stuff They Don't Teach You Anywhere トム・デマルコ(The Atlantic Systems Guild)
2003 日本と世界のソフトウェア・テストの状況 山浦 恒央(日立ソフトウェアエンジニアリング)
招待講演 講演者
2011 「はやぶさ」をミッション完遂に導いたソフトウェア開発 檜原 弘樹 (NEC東芝スペースシステム)
2010 品質という王道を行こう 誉田 直美(日本電気
2008 軟件製品の品質保証を巡る人間特性の諸問題 菅野 文友 (系統技術研究所)
2007 ソフトウェアテストの展望:SW機能テストから、システム挙動の評価へ 松尾谷 徹 (デバッグ工学研究所)
2006 IT検証産業協会 (IVIA)の紹介
一ケタ高い品質のためのソフトウェアテスト
浅井 清孝(IT検証産業協会)
保田 勝通(つくば国際大学
2005 ソフトウェア品質 温故知新 松原友夫(松原コンサルティング)
2004 我が国情報産業の国際競争力 大場 充(広島市立大学

サイトからは、資料もダウンロードできる。
今回は、東京開催の基調講演/招待講演のみ示したが、他のセッションや、他の各地方の内容も、勉強になるものがたくさんある。
自分が抱える問題意識や興味のある分野の資料をダウンロードして、一読するのも良いだろう。

JaSST'12 Tokyo

さて、最後に。
1ヶ月の 2012年1月25日(水)〜26日(木) に、JaSST'12 Tokyo が開催される。

基調講演には、「How We Test Software at Microsoft」の著者であるMicrosoftのBj Rollison 氏、
招待講演では、10周年にちなんでJaSSTの第1回で基調講演を行われた東海大学の山浦 恒央先生 が登壇される。
http://jasst.jp/symposium/jasst12tokyo.html

また、今回は『10周年記念誌』が発行されるようだ。
過去、基調講演や招待講演をして頂いた方や、全国のJaSST実行委員長からのメッセージや、ソフトウェアテストのこの10年間の変化などもまとめられているようだ。

これは、ぜひ、私も Get したい!


これまで参加されたことが無い人も、ぜひ一度、参加してみてはどうだろうか?